2014年4月6日日曜日 更新:

OM-D E-M1の低振動モード0秒の効果

今日の天気は曇り時々雨で、一瞬晴れ間が見えたと思ったら突然雷が鳴ったりとおかしな天候でした。

最近遊んでいる組み合わせ

OM-D E-M1 + ZUIKO 135mm F3.5 + TCON-17X
(35mm換算459mmF3.5, 総重量1.2kg)






最初にご紹介した2枚の写真は本日撮影したものですが、「曇り空なのに結構シャープに撮れたな」というのが第一印象。これ、どうもE-M1のお陰のようなんです。



”高解像度”の秘密は電子先幕シャッター

3月31日にOM-D E-M1の最新ファームウェアVer.1.3が公開されて”低振動モード0秒”が追加されました。カスタムメニューE.露出/測光/ISOの低振動モード0秒の説明によると「1/320以下のシャッター速度の時に電子先幕シャッターに切り替えて振動を低減します」とあります。つまり、先幕シャッターをイメージセンサーの電子制御でおこなえるようになったのです。ヽ(=´▽`=)ノわーい

通常ミラーレス一眼カメラは、シャッターボタンを押すとシャッター幕の動作を2回おこないます。E-M1は、最初の物理シャッターの動作後に僅かな間を置いて電子シャッターで露光することで物理シャッターによる振動を低減しています。※1



望遠レンズで撮影する時は必須の機能

高速シャッターで電子シャッターを使用すると、画像の明るさにムラが出ることがあります。そのため、この機能を1/320以下に限定しているそうです。さっそく、最も効果があると思われる望遠レンズを使った撮影で比較検証してみました。画像は携帯電話会社が建てた鉄塔をE-M1で撮影して分かりやすくトリミングしたものです。

低振動モード0秒:オフ
OM-D E-M1 + ZUIKO135mmF3.5+TCON-17X, MF, 1/100s, ISO400, 5軸手ぶれ補正ON, 手持ち撮影
低振動モード0秒:オン
OM-D E-M1 + ZUIKO135mmF3.5+TCON-17X, MF, 1/100s, ISO400, 5軸手ぶれ補正ON, 手持ち撮影

ここまで違うものなのか!!低振動モード0秒オンの写真は、ケーブル上のauの文字が読めます!∑(゚д゚lll) 低振動モード0秒オフでレリーズタイムラグ:ショートも試してみましたが改善しません。間違いなく低振動モード0秒オンのお陰なのです。「望遠撮影ならE-M1」自分の中でまた1つ、E-M1の株が上がりました。


2015年11月26日更新

※1 読者の方より、E-M1 Ver.3.1までは電子シャッターのオンオフの前に物理シャッターが動作しているとのご指摘をいただきました。再検証した内容を記事に反映しました。また、E-M1のVer.4.0では最初の物理シャッターの動作が廃止されて低振動モード0秒での連写撮影が可能になりました。