2026年5月25日月曜日 更新:

Metabones Speed Booster ULTRAの無限遠調整(フランジバック調整)

ZUIKO単焦点レンズをOM-1で使うために、Metabones Speed Booster ULTRA 0.71x(MB_SPOM-m43-BM3)を購入しました。しかし、なぜかピントリングを∞端まで回しても無限遠にピントがあいません。この製品には無限遠調整(フランジバック調整)の機能が備わっているので、実際に調整してみました。

Speed Booster ULTRAとは

Speed Booster ULTRAは、EFレンズやオールドレンズをミラーレス一眼に装着するためのマウントアダプターに、光学補正レンズを内蔵した製品です。倍率0.71xの光学系により、画角を約0.71倍に短縮しながら、同時に開放絞りを1段明るくすることができます。

購入したのはOMレンズに特化したMF専用のアダプターで、通常のAFスピードブースターよりお値段が控えめなのが魅力の製品です。

 

APS-C用もある

ちなみにOMレンズ専用のMFスピードブースターは、APS-C用もラインナップされています。画角が50mmであれば、35mm判換算で53.25mmとほぼ同じ画角に補正してくれます。ただし、セールはまだなく$499のままです。

 

私は、マイクロフォーサーズ用を選びました。それはなぜかというと、、、


現象と原因

OMレンズ装着後の現象は、「開放で遠景を撮影する時にピントリングを∞端まで回しても、わずかにピントが合わない」というものです。Metabonesの公式FAQによると、Speed Boosterは工場出荷時に専用テスト機器で無限遠調整済みです。ただし、オールドレンズの個体差や経年変化で無限遠が出ないケースがあり、そのために調整機構が設けられています。

参考文献:Metabones公式 Infinity adjustment

調整の仕組み

アダプター側面(レンズリリースボタン脇の凹み)に小さなマイナスネジがあります。マウント部にもプラスネジがあり、この2つのネジが光学ユニットのストッパーになっています。

FAQには、ネジを緩めると光学ユニットが回転できる状態になるとありますが、我が家の個体はマイナスネジを全て取り外す必要がありました。光学ユニットを回すことで、上下に位置を調整できます。これにより、無限遠の位置が変わる仕組みです。



調整手順

  1. 調整前の光学ユニットの位置をマーキングする(我が家の場合は後玉がマウントと面一だったのでSkip)
  2. 鏡胴の側面の凹みにあるマイナスネジを緩めて取り外す
  3. マウント部の側面にある固定ネジを緩める 
  4. 光学ユニットを1.5mmほどマウントから飛び出すように回転させる
  5. 2つのネジを締め直す
  6. 遠景でピントを確認する
  7. 好みの無限遠位置になるまで2〜6を繰り返す

 

調整結果

ZUIKO 35mm F2.8で無限遠位置を確認すると、ピントリングの∞マークよりわずかに手前(距離目盛の「3」のすぐ左あたり)でピントが合うようになりました。M.ZUIKOレンズに慣れた身としては、「ピントリングを振り切ってから少し戻す」という操作でピントが決まる感覚が好みです。今回の調整でM.ZUIKOレンズと同じ状態になりました。もう1つ所有している中一光学のFRレンズが元々その状態でしたので、これで併用時の違和感がなくなりました。\(^o^)/スッキリ 

 


試写

OM SYSTEM OM-1とスピードブースターにF.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8を付けて試写してきました。開放から遠景をピント調整できる喜びを噛み締めながらの撮影でした。真の力を解放したレンズの写りは、、、想像以上に素晴らしいものでした。 














F.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8の裏蓋の爪を折ってまでスピードブースターに装着した35mm F1.3という世界は、中一光学で経験した同じ画角とF値のはずです。ところが、目の前の風景が絶妙なトルク感でピントが合うたびに「ここだ!」と夢中になってシャッターを切っていました。このレンズ特有のゴーストも堪能できたし、無限遠調整は大成功としましょう👍
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