2024年10月29日火曜日 更新:

iOS18: Apple AirPods Pro(第2世代)の問題と対策

Apple AirPods Pro(第2世代)を購入して、最初に色々と手こずった問題と対策した記録です。

主な仕様

  • チップセット:Apple H2ヘッドフォンチップ
  • 防滴処理:耐汗耐水性能(IPX4)
  • 通信機能:Bluetooth 5.3ワイヤレステクノロジー
  • 再生時間:最大6時間(空間オーディオとヘッドトラッキングを有効にした場合は最大5.5時間)、充電ケースの使用で最大30時間
  • 通話時間:最大4.5時間、充電ケースの使用で最大24時間
  • ノイズキャンセリング:対応
  • 大きさ:30.9 x 21.8 x 24.0 mm
  • 質量: 5.3 g


MagSafe充電ケース

  • 大きさ:45.2 x 60.6 x 21.7 mm
  • 質量:50.8 g


基本情報

  • 製品名:AirPods Pro (第2世代)
  • 希望小売価格:39,800円(税込)
  • 発売日:2022年9月23日
  • 同梱品:スピーカーを搭載したストラップループ付きMagSafe充電ケース、シリコーン製イヤーチップ(4サイズ:XS、S、M、L)、Lightning - USB-Cケーブル
  • AirPods Pro(第2世代)USB-Cモデル@Amazon

 

次機種の噂

噂はまだありません。
  • 2019年10月30日:AirPods Pro 第1世代
  • 2022年09月23日:AirPods Pro 第2世代
  • 2025年後半?: AirPods Pro 第3世代?


iOS18のアップデート内容

AirPods Proに搭載されているH2ヘッドフォンチップにより、以下の機能が使用できるようになりました!!
  1. Siriに対する操作:「はい」なら首を縦に、「いいえ」なら首を横に振るだけで、プライバシーが守られた形でSiriに応答可能
  2. 声を分離:騒々しい場所や風が強い場所でも話し手の声が聞こえるように声を分離。
  3. ゲームプレイ中の音声のレイテンシが大幅に低減
  4. ゲームプレイのためのパーソナライズされた空間オーディオ搭載

 

頭のジェスチャを試す

  1. 設定 > AirPods Pro > 頭のジェスチャ > 頭のジェスチャ:オン
  2. 設定 > AirPods Pro > 頭のジェスチャ > 「頭のジェスチャを試す...」
     

Siriに「AirPodsのジェスチャを試したい」と伝えてもOKでした。首を振ったときに、起動音:ポッ、ポッ♪と鳴れば正常です。

 

最新ファームウェアバージョン

  • 2024/10/29:ファームウェア 7B19
    • ファームウェアアップデート7B19を搭載したAirPods Pro 2を、iOS 18.1以降を搭載したiPhone/iPadOS 18.1以降を搭載したiPadで使用すると、ヒアリングチェック機能、ヒアリング補助機能、聴覚保護機能の3つの新機能を利用できるようになります
    • Appleのヒアリングチェック機能では、自宅でくつろぎながら、科学的に実証されたヒアリングチェックの結果を確認することができます(18歳以上のユーザが対象)
    • ヒアリング補助機能では、周囲の音、音楽、ビデオ、通話に対して、パーソナライズされた臨床レベルの補助機能が自動的に適用されます(軽度から中程度の難聴が認められる18歳以上のユーザが対象)
    • 聴覚保護機能では、すべてのリスニングモードで、周囲の大きな騒音にさらされている状態を最大限に減らすことができます(米国とカナダで利用可能
    • これらの機能を利用するには、ファームウェアバージョン7B19以降を搭載したAirPods Pro 2が必要です。国や地域によっては、一部の機能を利用できない場合があります。

 

 

アップデート手順

以下の条件を満たすと、自動アップデートされます。

  1. 充電ケースにイヤーピースを収納する
  2. 充電ケースに充電ケーブルを接続する
  3. iPhoneをWi-Fiに接続する

 

バージョン確認方法

  1. 充電ケースの蓋を開ける
  2. iPhoneの設定>AirPods Proをタップ
  3. 画面下のバージョンが最新になれば成功

 

 

外観

丸みを帯びたAppleらしいデザインです。ちなみにカナル型が苦手で、ノイズキャンセルが不要な人にはAirPods3があります。

 



 

試聴

AirPods Proを耳に装着すると、自動でスッと雑音が消える瞬間がいつも感動します。まさか毎日の通勤がこんなに楽しくなるなんて。あと空の充電ケースを持って出かけようとしたら、「中身が入ってないよ」と音でお知らせしてくれました。いや〜、凄い。

しかし、数日後に意外な問題が見つかりました。

 

 

耳が痛くなる

付属の純正イヤーチップの穴の形が、なぜか丸ではなく楕円径です。そのため、大きいサイズだと耳が痛くなるし、小さいサイズに変えるとイヤホンが抜けやすくなるジレンマに陥る。どのイヤーチップに交換しても自分の耳に合わず、とてもがっかりしました。ちなみに家族は付属のイヤーチップで問題ないとのこと。

 

 

AZLA SednaEarfit Crystal

ある日、Amazonでイヤーチップの互換品を見つける。さっそくMサイズを注文したが、またも耳に合わない。もう1サイズ小さいタイプだったか。

「しかし、これはきりがないぞ」としみじみ互換品を眺めていたら、下図のように本体側アダプターとシリコン部分が分離できることを発見。もしかしてと、過去に購入したカナル型イヤホン用のイヤーチップを試すと、すべて装着できるではありませんか!!! ラッキ〜♪


AZLA SednaEarfit Crystal for AirPods Pro2

 

お気に入りのイヤーチップに交換して、ほっと一安心。AZLAのイヤーチップも、下図のシリコンの赤線部分(約1.5mm)をハサミでカットしたら、なんと自分の耳にピッタリ合うようになった。


実はMサイズでよかった?@Amazon

 

こうしてAirPods Pro2生活が始まったが、問題はこれだけではなかった。



バッテリー交換できない

iFixitによると、AirPods Pro2のバッテリー交換は不可能です。バッテリー修理は見積り7,500円スタートで、本体丸ごと交換となります。根本対策としては、AirPods Pro2の購入から30日以内にApple Care+(4,600円)に加入すると、2年以内に保持容量が80%未満になった場合に無償修理を依頼できます。



リセット&省バッテリー設定の手順

充電ケースのバッテリーの減りが早く感じる場合は、以下のリセット&省バッテリー設定を試すことになります。

  1. AirPodsを充電ケースに入れて蓋を開ける
  2. 充電ケースの背面にある設定ボタンを 15 秒ほど長押しする
  3. 充電ケース前面のステータスランプがオレンジ色から白く点滅するまで押し続ける
  4. iPhone または iPad の近くに置きます
  5. AirPodsがポップアップされるので接続を押す
  6. 通知発信者と通知を読み上げ>カスタマイズ>すべてオフ>完了をタップ
  7. 設定>AirPods Pro>"探す"ネットワーク>オフ



充電ケースが滑りやすい

つるんとしているので、うっかり落とす人が続出中です。保護ケースを買わずにはいられない!! 黒のシリコンタイプを購入したあとに、すぐにハードタイプが欲しくなったが、余計なところをニッパーでカットしたら結構お気に入りのケースとなった。

 


充電ケースがライトニング

iPhone15からUSB-Cに全面移行することが噂されており、AirPods Pro2 充電ケースのUSB-Cバージョンが年内に発売されるかもしれません。あちゃー


→23/9/13、USB-Cモデルが正式発表されました。
 
 

高音域はノイキャンできない

話しかけても反応しなくなった私に、家族は様々な声を出し続けた。そして、パチンと手を叩いたり、甲高い声はノイキャンを突破することをあっさり発見しました。背後から急に大きい音を出されると、心臓が止まりそう・・

しかし、逆に危険な音は聞こえるようにしていると思えば、がっかり感は減るかもしれません。将来的にはノイズキャンセルできる種類が増えて、利用者が選択できるようになるのだろうか。家族からも「意外と完璧に消せないのね」というのが正直な感想のようです。残念ながら対策はありません。後継機種に期待です。

 
 

会話感知と適応型コントロール

購入時のファームウェアのバージョンは、5E135でした。23/9/13、AirPods Pro 2がファームウェア更新で大幅に進化するとは夢にも思っていませんでした。やるな、Apple。

特にノイズキャンセリング中の「会話感知」と、「適応型コントロール」が気に入りました。

ノイズコントロールの新機能は、長押しで「適応型(起動音:チャラリン♪)」と「ノイズキャンセリング(起動音:ポン♪)」を切り替えられます。

「会話感知」と「適応型」で電車やバスではアナウンスを聞き逃す事が減りましたし、車が接近している事に気付くのが遅れたりする事が減ったように思います。
 
 

更新履歴

  • 2022/09/23:AirPods Pro 2発売。出荷時のビルド番号は、5A374。AirPods Pro (第 2 世代) に対応する機能や能力を追加。
  • 2022/09/23:ファームウェア 5A377リリース。バグの修正とその他の改善点
  • 2022/11/09:ファームウェア 5B58リリース。バグの修正とその他の改善点
  • 2023/01/19:ファームウェア 5B59リリース。バグの修正とその他の改善点
  • 2023/04/12:ファームウェア 5E133リリース。バグの修正とその他の改善点
  • 2023/05/13:ファームウェア 5E135リリース。バグの修正とその他の改善点 
  • 2023/07/19:AirPods Pro 2購入
    • 5E135による不具合は、再生した状態で片耳だけ外したまま充電ケースに収納すると、ボリュームを上げてもしばらく音が小さいままになる現象が1度ありました。この問題は、必ず音楽を停止してから充電ケースに収納することで回避できました。
  • 2023/09/19:ファームウェア 6A301リリース
    • 設定>AirPods Pro>ノイズコントロール「適応型」の追加
    • 設定>AirPods Pro>「会話感知」の追加
    • 設定>AirPods Pro>「パーソナライズされた音量」の追加
    • 設定>AirPods Pro>「消音/消音解除」の追加
    • Apple製デバイス間の自動切り替え機能の大幅な向上 
  • 2023/10/13:ファームウェア 6A303リリース。バグの修正とその他の改善点
    • 6A301の新機能「適応型」の仕上がりは酷いものだったが、自然なノイズコントロールに進化。「会話感知」の音声に違和感がなくなった。
  • 2023/10/23:ファームウェア 6A305リリース。バグの修正とその他の改善点
  • 2023/11/21:ファームウェア 6B32リリース。バグの修正とその他の改善点, 音質が飛躍的に向上したように感じています。
  • 2023/12/15:ファームウェア 6B34リリース。バグの修正とその他の改善点 
  • 2024/7/3:ファームウェア 6F8リリース。バグの修正とその他の改善点
  • 2024/9/13:ファームウェア 7A294リリース。    Siriに対する操作、声を分離、ゲームプレイ中の音声のレイテンシ低減、ゲームプレイのためのパーソナライズされた空間オーディオ搭載
  • 2024/9/13:ファームウェア 7A302リリース。バグの修正とその他の改善点
  • 2024/9/27:ファームウェア 7A304リリース。バグの修正とその他の改善点
  • 2024/9/27:ファームウェア 7A305リリース。バグの修正とその他の改善点 
  • 2024/10/29:ファームウェア 7B19リリース。ヒアリングチェック機能、ヒアリング補助機能、聴覚保護機能の3つの新機能を利用できる