2025年5月18日日曜日 更新:

OLYMPUS PEN E-P5のホットピクセル

 5/18、OLYMPUS PEN E-P5にホットピクセルを発見しました。

E-P5の液晶画面に・・

あれっ、、、

 
/(^o^)\オワタ


ホットピクセル確認手順

  1. カメラの電源をOFF
  2. カメラ内部の温度が安定するまで暫く待つ
  3. レンズを外してボディキャップで蓋をする 
  4. カメラの電源をON
  5. Infoボタンを2回押して基本情報表示を非表示にする
  6. 画面を注意深く確認します

通常とは異なる明るい点やRGBの点がある場合はホットピクセルである可能性があります。ただし、焦りは禁物。諦めるのはまだ早いです。液晶のホットピクセルかもしれません(そのほうが最悪)

 

ホットピクセルを記録する

  1. レンズを外してボディキャップで蓋をする 
  2. モードダイヤルをSにする
  3. MENU>歯車>ISO>長秒時ノイズ低減:Off
  4. MENU>歯車>ISO>高感度ノイズ低減:Off
  5. シャッタースピード(露出時間):10秒
  6. ISO感度:1600
  7. シャッターボタンを押す 

ホットピクセルは、センサーの特定の画素が異常に高い出力を示す。ISO感度が高いほど、センサーの信号増幅が大きくなり、異常なピクセル出力(ホットピクセル)が目立ちやすくなる。長秒露出にすることで、センサーの熱ノイズが蓄積され、ホットピクセルが強調されやすくなります。また、ノイズ低減機能をオフにすることで、画像処理による補正が行われずに、RAWでホットピクセルが確認できるようになります。


RAW現像アプリで確認する

macOSに標準搭載されているプレビュー.appは、RAW画像にホットピクセルを見つけると自動で除去する可能性があるため、RAW現像アプリを導入する必要があります。Pixelmator Proは最近RAW対応を始めたが、同様に自動で除去している可能性があるため別のRAW現像アプリが望ましい。今回はオープンソースのdarktableにしました。

  1. ダウンロード 
  2. darktableを開く
  3. インポート>ライブラリに追加>ORFのあるフォルダを指定
  4. ダークルーム>ホットピクセル
  5. しきい値:1にする
  6. 「処理したピクセルを表示」をチェックする(自動で除去されたホットピクセルを確認できる)

結果は、、、 

28個!全体の約0.00017%で通常の撮影では問題にならないレベルだ



ピクセルマッピング

  1. MENU>歯車>その他
  2. ピクセルマッピング>スタート

撮像素子の最適化を行います。 

  • 撮像素子 (CCD や MOSセンサー) と画像処理機能のチェックと調整を同時に行う機能です。この機能は、すでに工場出荷時に調整済みのため、お買い上げ後すぐに調整する必要はありません。調整は最適な効果を得るため、撮影 ・ 再生直後より 1 分ほどの時間を空けた後に実行します」(OM SYSTEM Q&Aより)

結果は、、、

あら消えた!



しきい値による検出数の違い

darktableのホットピクセル機能は、しきい値によって検出数が変わる。露出時間10秒、ISO1600のダークフレームの場合、デフォルトのしきい値0.05で268個、ピクセルマッピング後でも231個となります。しきい値を1にすると28個→PM後は13個でした。

露出時間10秒、ISO1600のダークフレーム:しきい値0.05で268個→PM後231個

では露出時間10秒、ISO200/ISO800のダークフレームを使用すると、どうなるか。結果は、しきい値0.05で86個/201個、しきい値1で0/0個。しかし、86/201個のホットピクセルは画面を大きくしてやっと見える程度の小さなものばかりでした。

露出時間10秒、ISO800のダークフレーム:しきい値0.05でPM後201個

darktableでの「しきい値」は、「周囲とどれだけ差があるか」を基準にしてホットピクセルを検出する。しきい値を上げると「見えて困るレベルのホットピクセル」だけをピックアップできるので、実運用上は、露出時間10秒、ISO1600のダークフレームを使用して、darktableのしきい値を1にするのが適当でしょうか。

 

ダークフレーム ノイズ比較(RGB)

ダークフレームの作成は、「ホットピクセルを記録する」をベースに、シャッターはすべて低振動モードで撮影しています。


PEN E-P5は、ISO100〜3200まで長秒時は全体的に赤・青色ノイズが強く出るカメラだ。RGBのノイズバランスが均等なカメラと異なり、ホワイトバランス補正やカラーノイズ除去で特に暗部のノイズ処理で赤みや青かぶりが強調されやすくなることがあります。作品的に「ざらっとした質感」や「夜のざわついた色味」を出したいとき、赤青色ノイズの傾向がフィルム風の味になる場合もある。高コントラストや発色面では魅力を感じる人も。PEN E-P5は実写で「コントラストのある画が得意」という声もあり、ノイズとは別の評価軸があります。