2024年8月6日火曜日 更新:

NOKTONで撮る箱根旧街道の石畳

最近の山歩きはNOKTONがお供です。さて、今回のコースは、、、

コースの概要

箱根湯本駅から須雲川(すくもがわ)バス停を下車〜須雲川自然探勝歩道〜箱根旧街道〜芦ノ湖までの約6.7kmを歩いた。

 

箱根旧街道

本コースの中で、非常に興味を惹かれたのが国指定史跡である「箱根旧街道」エリアです。箱根町の看板によると、1680年までのこの道は、雨や雪のあとは大変な悪路になり、旅人はひざまで没する泥道を歩かねばならなかった。しばらく竹を敷いて凌いでいたが、数年で腐食してしまいますから毎年竹を調達するのに大変な努力と費用がかかっていたとのこと。

江戸幕府が金1,406両余をかけて石敷きの道にして現在に至る。大澤坂と呼ばれる川沿いの石畳は、しっとりと濡れていて、さらに苔むしているため、ポーチからカメラを出さずにはいられない場所でした。









つるつると滑って歩きにくいけれど楽しい


 

東坂

湯本〜芦ノ湖の箱根関所間は通称「東坂」と呼ばれ、13か所の坂にそれぞれ名前が付いています。畑宿に東坂全体の地図がありました。坂ごとに解説付きの看板が立っています。10番のお玉の話は昔からよく聞いていたが、3番の話は初めて知りました。


  1. 観音坂
  2. 葛原坂
  3. 女転し坂(おんなころしざか):馬に乗った婦人が落馬して命を落とした。現在は私有地のため通れない
  4. 割石坂:1193年5月、曽我五郎(20)が父の仇討ちに向かう途中、大刀の切れ味を試そうと路傍の巨石を真っ二つに切り割った
  5. 大澤坂:苔むした風情のある坂 
  6. 西海子坂(さいかちざか)
  7. 橿木坂(かしのきざか):東海道一の難所。七曲り横。現在は階段になっている
  8. 猿滑坂: その名の通り猿も滑る坂
  9. 追込坂:甘酒茶屋までのゆるい坂道
  10. 於玉坂:1702年2月、関所破りの罪でお玉(12)が捕らわれたあと処せられた
  11. 白水坂
  12. 天ヶ石坂(てんがいしざか)
  13. 権現坂






甘酒茶屋

江戸時代の旅人は1日40kmを歩くのが普通でした。大船〜小田原間がちょうど約40kmです。Googleマップによると、徒歩で約9時間、小田原〜三島までの32kmは8時間半と出ました。

小田原宿の旅人は、日の出の時間帯(5時〜6時頃)に出発した。 1時間〜1時間半ごとに短い休憩を取りながら、午前中に15-6km程度進む。昼食は11時〜12時頃に1時間程度の休憩を取ることが一般的で、畑宿周辺で食事をとったことでしょう。午後も同じように茶屋などで休憩を取りながら日没前の17時〜18時頃に目的地の三島に到着するイメージです。

箱根地域の道中には「甘酒」をふるまう茶屋が9箇所設けられた。 1880年に国道1号が開通すると、この街道を歩く人が減少して、今では畑宿の「甘酒茶屋」が1軒残るのみです。

 




ご褒美♪つぶつぶ苺とふわふわの氷


 

コース総評

箱根旧街道は、歴史と自然が調和した素晴らしいハイキングコースです。昔のままの風景が残されているため、旅人たちが利用した石畳を歩きながら当時の思いを馳せることができます。コース自体は比較的短く、起伏もそれほど激しくありませんが、運動しやすい靴と服装でお出かけすることをお勧めします。標高があるので風が心地よく、清々しい夏の暑さを思い出させてくれる道中でした。



写真:LUMIX DMC-GM5 + NOKTON classic 35mm F1.4 II SC VM

 

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