2016年7月15日金曜日 更新:

Fotopro 三脚「C-4i」をトラベル三脚に改造してみた

星景写真を撮影するようになり、三脚をリュックに入れて移動する機会が増えました。以前は、ベルボンのウルトラシリーズを使用していましたが紛失。その後、浅沼商会の中型三脚「C-4i」を購入したのですが、収納時のサイズが嵩張る感じです。そういった声が多かったのか、脚を雲台側に折りたたむことでコンパクトに収納できるトラベル三脚が各社からライナップされるようになりました。

メーカー
ベルボン
マンフロット
浅沼商会
バンガード
Peak Design
ジッツォ
型名
UT-43Q
befree one
C-4i PLUS
VEO 265CB
Travel Tripod
GK0545T
素材
アルミニウム
アルミニウム
アルミニウム
カーボン
カーボン
カーボン
最大耐荷重
2 kg
2.5 kg
3 kg
8 kg
9.1 kg
10 kg
収納高
27.2 cm
32 cm
39.5 cm
39 cm
39.4 cm
36.5 cm
全伸高
(EV伸長時)
155 cm
113 cm
145 cm
150 cm
152.4 cm
133 cm
重量
1.08 kg
1.35 kg
1.3 kg
1.5 kg
1.24 kg
1.29 kg


旅行用としては収納に優れたベルボンかマンフロットだが、さすがに耐荷重が心許ない。やはりバンガードかPeak Designまたはジッツォか...。なかなか決められないので、所有する「C-4i」をトラベル三脚風にカスタマイズしてみることにしました。



エレベーターと脚の取り外し

星景写真は、風の影響を受けないようにエレベーターや脚の下段側は滅多に使用しません。「C-4i 」の3つの脚は、パイプロックをくるくると反時計周りに回すと簡単に外せます。これで224gの軽量化に成功。


脚がアルミ剥き出しになるので、新たに石突ゴムが必要になります。SLIKの三脚アクセサリー「17mm石突ゴムセット」を購入。中段パイプの直径が18mmなので簡単に外れることは無さそう。


更に中段を外すと格納時のサイズを「ジッツォ」並にコンパクト化できる。とりあえず試してみたところ、202g軽量化できた。尚、「C-4i」はシンプルな造りなので、中段が必要になった時はまたくるくる回して取り付ければ良いのである。やるな、浅沼商会!(調べてみると過去にこんな商品も出している...)


同様にアルミが剥き出しになるので、石突ゴムが必要になります。SLIKの三脚アクセサリー「20mm石突ゴムセット」を購入。ゴムがなぜか17mmタイプより造りが良い。上段パイプの直径が21mmなので、これまたパーフェクトフィット。


最終的に三脚単体の重量は688gとなった。とても軽い。OM-Dとナノトラッカーを載せてみたが、非常に安定していて良い星景写真が撮れそうである。積載量は、約1.8 kg(赤道儀一式 1,060g、カメラ812g)。積載量が3kgを超える場合は、マンフロットの「befree carbon」、 バンガードの「VEO 265CB」、Peak Designの「Travel Tripod」、ジッツォの「GK0545T」などカーボン素材のトラベル三脚が良さそうです。




後日談。

一般的には三脚が軽量だと不安定になりやすいのだが、割り切って重心を低くしたのが良かったのでしょうか。八ヶ岳山頂の強風の中での撮影に耐えてしまった。また、星野写真で得た知見をフィードバックして、エレベーターを外して三脚側からカメラをネジ止めする方式に改造しましたが、3ヶ月ほどでまた元に戻しました。エレベーターのフックが、荷物を引っ掛けるのに便利なので。(688g → 638g → 688g)



まぼろしの638g


アルミニウムなので地面からの振動を拾いやすいという欠点はあるが、これだけ軽量だと登山や旅行で「一応持っていくか」という気持ちになります。あとは、追加でカーボン三脚を購入しました。こちらは自宅据え置きで長焦点レンズ用です。

メーカー
マンフロット
浅沼商会
バンガード
型名
PIXI
C-4i
263CT改
素材
アルミニウム
アルミニウム
カーボン
最大耐荷重
1 kg
3 kg
7 kg
収納高
18 cm
36 cm
58 cm
全伸高
13.5 cm
55 cm
127 cm
重量
197 g
688 g
1375 g
ポタ赤搭載
不可
可能
可能
主な用途
星景写真
星野写真
天体写真





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