2024年10月7日月曜日 更新:

iOS18: OM-1で撮影したポートレート写真をHDR現像する

今回はDPReviewにあるOM-1のRAWデータをお借りして、ポートレート写真をHDR現像してみました。

 

元記事

 

HDR画像の現像手順

HDRの現像手順は前回と同じ流れです。全ての画像の色彩や階調が豊かで、編集の自由度が高いと感じました。「肉眼のように見える写真」は従来よりも簡単に仕上げることができる。それは幼い頃の我が子を見つめていた時期の記憶が蘇ってしまったほどだ。野鳥のサンプルは、木陰であったり飛翔中の被写体がアンダーになっている、野鳥あるあるな写真が多数あり、それも全てシャドウや明度を少し調整するだけで簡単に救えてしまいます。

HDRというのは、実は山写真よりも野鳥やポートレート写真の方が嬉しいことが多いかもしれませんね。 

HEIC(SDR変換)


JPGとHEIC(SDR変換)

 

問題は、HEIF/HEICフォーマットはどこにもアップロードできないことです。SDR-TIFFの16bitは280兆色を扱えると知って試してみたが、HDRから直接SDR-TIFFに出力すると、空の色や肌の階調が失われてしまいます。

 

OMは静観

OMDSにHEIF/HEIC形式の製品適用を質問したところ、「現時点では弊社製デジタル一眼カメラおよびOM WorkspaceがHEIF/HEIC形式に対応する予定はない」とのこと。

スマホで十分」という意見があるが、今やスマホで撮影したHDR写真は約10億色、デジタル一眼の写真は全てSDR-JPEGに変換されて表示されるのだから、そう思われても仕方がない。

しかもAppleは、昨年よりiPhone15のHDRディスプレイをハイエンド並の性能にしたあと、2024年にはHEIF/HEICをSDR環境でも綺麗に表示できるようにしたのです。

日本のフィルムやデジタル一眼の価値が不当に下がり続けているこの状況に、メーカーはもう少し焦った方がいいと思うのは私だけでしょうか。

ソニー、キヤノン、ニコン、富士フイルムのデジタルカメラは、HEIFフォーマットの対応を始めています。フィルムも14bit RAWでデジタルデュープしたあとにSDR-JPEGではなくHDR現像するだけで、ポジもネガも印象が大きく変わるのではないか。

そういえばOM-1 Mark IIのハイレゾショットは14bit記録に対応しましたね。。。