2026年4月16日木曜日 更新:

iOS26: OM-1/OM-3で撮影したポートレート写真をHDR現像する

OM-1/OM-3で撮影した人物の写真を美肌にしてHDR現像するコツをご紹介します。


デジタル一眼ユーザーの悩み

ミラーレスで撮った子どもの写真がiPhoneより地味に見える。野鳥の羽毛は素晴らしいけれど、人を撮るとシワやシミが目立ってあまり好きな写真にならない。そう感じたことはありませんか?

iPhoneっぽいHDR写真を目指してトーンカーブを試行錯誤していたら、偶然ですが人物を綺麗にRAW現像するコツを見つけました。特に大人の写真に絶大な効果があります。面白いのでぜひ参考にしてみてください。

 

HDR-BIHADA 現像手順

  1. Pixelmator ProのHDRをOnにします
  2. ORFファイルを開きます 
  3. カラー調整/カーブで「RGB」と「輝度」を切り替えて設定します 
  4. 輝度1 in 150, out 130 
  5. 輝度2 in 200, out 170 
  6. RGB1 in 130, out 170
  7. RGB2 in 30, out 50
  8. HDR JPEGで保存して確認します 

 

もちろん、手順2で「DxO PureRAW」のDNG変換したファイルを読み込んでもOKです。手順4と6の輝度1とRGB1のカーブは、HDR写真らしく人物と背景をくっきり表示させるための設定です。これを基準点とします。
 
手順5と7の輝度2とRGB2を補助点とします。美肌効果は、補助点の輝度2で顔の陰影を照明を当てるように飛ばし、RGB2でコントラストを調整する仕組みです。これを基本の設定にするので、手順7まで終わったらお気に入りにLUT登録してください。子どもは元々美肌なので、劇的な変化は少ないかもしれません。しかし、HDRモードをOffにした従来のSDR-JPEG現像にもそのまま使えるので、HDRディスプレイをお持ちでない方にも有効な設定になります。

 

カスタマイズ 

上記の手順5の輝度2 outと手順7のRGB2 in/outは、人物や撮影シーンによって最適値が変わります。手順5と手順7の設定を追い込んだあとは、ホワイトバランス調整だけで十分ですし、手順7の補助点を廃止して、基本パラメーター側で自由に調整するのもよいと思います。

例えば露出設定に失敗した逆光がひどい家族写真の場合は、上記のカーブ設定に加えて、露光量・シャドウ・明度のプラス調整が必要でした。でも、家族全員、特に大人が美肌になって生まれ変わったので、ちょっと笑ってしまいました。 

 

検証:DPReviewのSample

DPReviewのα7 VのRAWデータで検証したところ、HDR-BIHADA設定は、海外の人物写真にも有効でした。従来のSDRモニターでも自然な描写であり、汎用性が高いことを確認できました。

左: original      右: HDR-BIHADA設定


他のトーンカーブもいくつか用意してテストしてみましたが、調整しすぎるとHDRモニターでは自然に見える写真がSDRモニターでは肌が白飛びするケースがありました。美肌設定は、完全にシワやシミを飛ばさず、若干余裕を持たせるのがコツみたいです。


HDR JPEGの一括チェック 

オールドレンズで撮影した山写真の中に、HDR現像するとハローエッジ(空境界の白い縁取り)が目立つ写真が見つかりました。HDR JPEGに出力したあとに問題のエッジが発覚するケースもあったので、トラブルを未然に防ぐためにHDR JPEGファイルの表示異常を一括して検知できるツールを作ってみました。

 

 

更新履歴

  • 2024/10/7、 「iOS18: OM-1で撮影したポートレート写真をHDR現像する」の記事公開。
  • 今回はDPReviewにあるOM-1のRAWデータをお借りして、ポートレート写真をHDR現像してみました。
  • 元記事:OM System OM-1 Sample Gallery | DPReview
  • HDRの現像手順は前回と同じ流れです。全ての画像の色彩や階調が豊かで、編集の自由度が高いと感じました。「肉眼のように見える写真」は従来よりも簡単に仕上げることができる。それは幼い頃の我が子を見つめていた時期の記憶が蘇ってしまったほどだ。野鳥のサンプルは、木陰や飛翔中などで明るい風景に露出が優先されて被写体がアンダーになる、野鳥あるあるな写真が多数あり、それも全てシャドウや明度を少し調整するだけで簡単に救えてしまいます。HDRというのは、実は山写真よりも野鳥やポートレート写真の方が嬉しいことが多いのかもしれませんね。
  • 問題は、HEIF/HEICフォーマットは今どこにもアップロードできないことです。SDR-TIFFの16bitは280兆色のディープカラーを扱えるというので試してみたが、HEICからSDR-TIFF10bitに書き出してBloggerにアップロードすると、空の色や肌の階調が失われてしまいます。最新のmacOS Sequoiaを使って、できるだけ劣化させずにOM-1 Mark II HEICファイルをSDR-JPEG変換することはできました。(24/10/7) 

  • OMは静観:
  • OMDSにHEIF/HEIC形式の製品適用を質問したところ「現時点では弊社製デジタル一眼カメラおよびOM WorkspaceがHEIF/HEIC形式に対応する予定はない」とのこと。
  • スマホで十分」という意見があるが、今やスマートフォンで撮影したHDR写真は約10億色、デジタル一眼の写真は全てSDR-JPEGに変換されて表示されるのだから、そう思われても仕方がない。
  • しかもAppleは、昨年よりiPhone15のHDRディスプレイをハイエンド並の性能にしたあと、2024年にはHEIF/HEICフォーマットを進化させてSDR環境でも綺麗に表示できるようにしたのです。
  • 日本のデジタル一眼カメラの価値が不当に下がり続けているこの状況に、そんなにのんびりしていて大丈夫?私はとても危機感を抱いてしまうけれど、心配しすぎでしょうか。CP+2025のキヤノンブースでHDRのお話を聞かせていただきました。なんと10年前から研究開発を続けていたそうです。素晴らしい。 
  • 新しい差別化へ:
  • DPReviewには様々なカメラのRAWファイルが「サンプルギャラリー」に置いてあります。iPhone15 Proの望遠レンズの描写はまだ自然だが、広角レンズはNRをかけすぎているような立体感のない写真の傾向があった。Google Pixelのノイズが残っているRAWは好印象だが階調に不安を感じる。そして、最新のフルサイズでもレンズによっては、PROレンズを使ったマイクロフォーサーズの写真の描写が上回るケースがありました。HDR環境ではレンズの大切さが再認識されるようになると予想します。
  • 今回の様々な製品のRAWデータを使ってHDR現像した印象としては、マイクロフォーサーズというのはコンパクト機でありながら一眼クオリティの描写を兼ね備えたバランスのよいフォーマットであると言えます。HDRが普及するのはまだまだ先のことかもしれません。しかし、この新しい表示技術によって、レンズ交換式カメラが見直されるきっかけになるとよいですね。 
  • ↑心配しすぎでした。2026年4月、次世代JPEGの躍進が続いています。
  • DxO PreRAW 6」で超圧縮フォーマットが搭載
  • Pixelmator Pro 3.8」およびmacOS Tahoe 26.4.1 でHDR JPEGが改善 (26/4/16)
  • 26/4/16、偶然ですが人物を美肌に現像するトーンカーブを見つけたので内容を更新しました。 

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