9/24、家族が使っているミニベロを同じようにカスタムしたら「今まで登れなかった坂道を登れるようになった。一度も降りなかった!」と、喜びの声が届きました。よかった、よかった。
主な仕様
- フレーム:Reynolds500 クロモリ(黒・つや消し塗装済)
- フォーク:クロモリ(451に交換済)
- フロントディレイラー:microSHIFT FD-R729F
- リアディレイラー:シマノSORA RD-3500SS
- カセットスプロケット:
シマノ HG-31 11-25T 9speed→ シマノ CS-HG400 9S 11-32T ALIVIO(※本記事) - クランクセット:Drive Line DX-130 52/39T
- チェーン:KMC X11SL Ti-N GOLD 112Link → KMC X11 グレー(※本記事)
- ブレーキ:TEKTRO R312
- タイヤ:パナレーサー 20x1 1/8
用意したもの
- シマノ CS-HG400 9S 11-32T ALIVIO
- シマノ TL-FW30 マルチプルフリーホイール工具
- KMC X11 グレー
- スプロケットリムーバー
- モーターレンチ
11T-34T 9Sという選択肢もあったが、リアディレイラーも交換必須になるので、今回はパスしました。 ちなみに7速のミニベロなら、CS-HG200-7 12-32Tなどが適合します。(ただし2段目は26T)
交換前の状態(BEFORE)
平地はギアを(F)52T/(R)11Tにすると、軽く流して23km/h、39T/11Tは20km/hで巡航できます。距離600m、高低差20mの緩やかな坂であれば39T/19Tくらいにして時速16km/hまで出せますが、距離450m、高低差26mの急坂となると52T/25Tは回す気力なし。仕方なく39T/25Tに切り替えますが10km/hほどしか出ないのが悩みでした。
交換後の変化(AFTER)
8/22、平地は従来通り。緩やかな坂を52T/28Tにすると18km/hでスイスイ登ります。急坂は、なんと52T/28Tで13km/hも出た。坂の終わりでちょっとバテたが、まだ1段32Tがあるという安心感があります。ところが、右シフトレバーは目一杯振り切っていて、これ以上動かすことはできません(><;)トラブルシューティング(32Tが入らないときは・・)
- リアのギアを32Tにしてペダルを回す(28Tの状態)
- リアディレイラーのロー側リミットねじ反時計回りに回す
- 右シフトレバーのバレルアジャスターを緩める
- 一旦11Tにしてペダルを回す
- 右シフトレバーでギアを下げていく
- 32Tにカチャンと入る
心拍数
従来は、39T/25Tで坂道を登ると心拍数は170-180bpmでした。ギア交換後の心拍数は52T/28-32Tで130-140bpmになり、登坂後に息が上がる現象を体験。足が辛くないのでついつい回しすぎたかと思ったが、呼吸を意識せずに心肺だけで坂を登るとこうなる。
安全に楽しむコツ
- 「ちょっと重いかな」と思うくらいでギアを変えながら登る
- ペダルの踏み込みに合わせて呼吸のリズムを作る。右足(鼻でスッ)、左足(スゥ〜)、右足(口から大きくハー)
- 登坂後に息が荒いときは、いきなり止まらず軽く流して呼吸を整える
これらのコツを守れば、以前よりも安全に心拍数を抑えつつ、持久力アップにつながるトレーニングができるようになりました。坂道の途中でバテても、一旦32Tに変えて回転数を上げてまた28Tに戻すなどの ペダリングができるようになった。
総括
スプロケット外し工具は所有していたので、かかった費用はカセットスプロケット代のみ。我が家のKHSが約3千円弱で坂道スイスイ仕様になってしまった。工具がない場合は、サイクルベースあさひなど街の自転車屋さんに依頼すれば+工賃1,000〜2,500円程度で実現できると思います。
ギアスピードの比較をグラフにすると下図のようになります。これまでは、青の39T/11-25Tだけで走ることが多く、急坂はちょっと登るのがキツかった。ほぼ非稼働の赤の52Tが街乗りでも使えるようになり、スピードもアップして大満足です。このカスタムは、坂道で苦労しているミニベロユーザーにおすすめします。
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後日談:チェーン交換
更新履歴
- 8/22、KHS F-20RやF-20RGでも坂道をスイスイ登れるようになる定番カスタムを試してみました。
- 9/7、チェーンの同時交換のメリットを追記しました。
- 9/24、家族の声を追記しました。