2023年9月1日金曜日 更新:

2023 OMのエキサイティングな製品発表の噂

2023年2月8日(水)、OMDSがエキサイティングな発表をしてから半年が経過しようとしています。国内外の様々なサイトからリストアップした信憑性の高い噂のその後を調べてみました。

噂1:OM-1 Ver.2.0

  • 先日のファームウェアアップデートでフライング公開された「M.90mm F3.5 IS PRO」は間違いないとして、あとはOM-1のアップデートか?と思ったが、これも裏情報を握っている人がいて、2/8ではない2023春にVer.1.4、そして夏にVer.2.0の大型アップデートが予定されているらしい。いつ搭載されるかわからないが「HDR RAW」という機能が有力とのこと。なんだそれは夏山で使える機能なのか」(23/1/28、43デジカメ*ラボ)
  • 信頼できるドイツのブロガーが、パナソニック GH7 が今年発売されるかもしれないと言及しました。 今年発売されるMFTカメラはこれだけになるだろうと彼は語った。
    今年は、OMDS OM-1 のファームウェア 1.6 と、その後に新機能を備えた 2.0 も登場する可能性があります」(23/8/23、43Rumorsの読者

 

裏情報を握っていた人は、見事に「2023春にVer.1.4」を的中させましたね。となると「夏にVer.2.0の大型アップデート」は、かなり期待してよい事になります。しかし、8/23には「今年中にVer.1.6と新機能を備えたVer.2.0をリリースする可能性がある」という噂が登場しました。 →OM-1Xの開発で延期された?

一方、新機能について「HDR RAWという機能が有力?」という話題については、OM-1の取扱説明書の159ページに「画質モードが[RAW]のときはRAW+JPEGで記録されます」と明記されており、現行バージョンで既に対応済だが、Smart HDRやHLGに準拠することを予想していたのだろうか。 →ライブGND搭載のOM-1 Mark IIの噂が登場



噂2:超望遠PROズーム?

  • OMDSの「レンズロードマップ」を見ると、残る未発表のレンズは超望遠ズームの2本のみとなっている」(23/1/28、43デジカメ*ラボ)
  • (FT4) OM Digital は 50-200mm f/2.8 と 50-250mm f/4.0 を 2023 年後半に発表する可能性があります」(23/6/22、43Rumors
 
2023春にVer.1.4」を見事的中した方は、この噂についても「たぶんこれは本当です」とコメントしています。 →EMEA/米国/カナダの販売および製品管理担当副社長より、2本の超望遠PROズームは、別の製品開発によって、今は優先されていないことが明らかになりました。(5/26、mu-43.com
 
 

噂3:被写体検出の特許

  • これはツイッターでダボ八緑兎さんに教えていただいたのだが、最近オリンパスから被写体検出AFの特許が2件出願されている。OMDSは今も「オリンパスの研究開発リソースを契約ベースで活用している」とImaging Resourceのインタビュー記事で聞いていたが、OM SYSTEM OM-1のペンタ部に「OLYMPUS」と付いたのは納得の話である
  • この発明の実施形態は、デジタルカメラは勿論、医療用内視鏡、自動車搭載用カメラやスマートフォンなどにも搭載できる技術とのこと。そういえば最近の車は、障害物はもちろん、交通標識を自動認識して見落とさないように「お知らせ@トヨタ」してくれますね
  • ペンタ部のロゴはOM SYSTEMに変わってしまったけれど、OMDSは今後もオリンパスの技術ドライバーとしての役割を担っていくのでしょうか。オリンパスとは切っても切れない間柄なのかもしれませんね」(23/1/28、43デジカメ*ラボ)
 
直近の特許内容を確認したところ、オリンパスのデジタルカメラ関連の特許は、MLやAIなどのソフトウェアに関連したもの。OMDSは、アストロトレーサーや手ぶれ補正機構の小型化といったハードウェア関連のものが多い印象です。


オリンパス
  • 2023年 4月25日:特開 2023-58260「連続撮影等して得た複数の画像を合成することによって、低速シャッターで手ぶれを抑えて撮影した画像相当の画像を安定した精度で得ることができる技術
  • 2023年 1月 6日:特許 7200030「学習装置、撮像装置、学習システム、AI情報提供装置、学習方法及び学習プログラム
  • 2022年11月22日:特開2022-173872「焦点調節装置および焦点調節方法」 

 

OMDS

  •  2023年 7月 6日:特許7304193「撮影光学系と撮像素子を有する撮影装置において、天体等を追尾できるようにした追尾装置および追尾方法」 
  • 2023年 5月 8日:特許 7269354センサの検出精度は日夜向上しており、特に角速度センサにおいては地球の自転(約0.004167dps)を検出可能な感度を持つものも登場してきている。本発明は、上記実情に鑑み、複雑な計算を必要とせず、天頂付近でも精度を低下させることなく天体追従撮影を可能にする技術
  • 2023年 5月 8日:特許 7269354日周運動に追従して天体を撮影する技術
 
 
OM-1はニューラルエンジンを搭載したカメラであり、オリンパスが教師データや学習システムの改良をし続けているということは、次の大型ファームウェアアップデートで被写体認識AFの性能を向上させる可能性は非常に高いと言えます。

OMDSの特許については物理的な問題があります。「OM-D E-M1X_IR」のように、台数限定で天体撮影カメラに生まれ変わる可能性はあるが、次機種に搭載されると考えるのが自然でしょう。 →2024 ライブGND搭載、OM-1 Mark IIの噂が登場


噂4:TG-7 & OM-10?

  • 先日B&H Photoに行ったら、近日発売の商品がOMブースの近くに掲示されているのを見ました。 Tough TG-6やE-M10の側です。Tough TG-7 と OM-10でしょうか」(23/8/29、mu-43.com
 
そういえば「10シリーズ」は、9月に発売されることが多いですね。「TGシリーズ」は、発売されれば4年ぶりの更新となります。

OM-10は、「キヤノンEOS R50」の対抗機種として被写体認識を載せるかどうか(AIによる分析結果)。画像処理エンジンは、順当にいけばE-M1 Mark IIIのTruePic IXでしょうか。

リーカーのhow2fly氏によると、「OM SYSTEM Tough TG-7 は来週、おそらく 9月13日に発表される。依然として12MP 1/2.3 裏面照射型CMOSセンサーが搭載されており、最大の変更点はOLYMPUSからOM SYSTEMへの変更になります」とのこと。

→9/13、海外でTG-7が正式発表されました。CMOSセンサー、レンズ、画像処理エンジンの変更はありませんが、入出力端子がUSB microBからUSB-Cに変更されました。また、連写H/L RAWのバッファ容量が増えています。その他、シーンモード16→22、質量253g→249gです。
 


 
 

更新履歴

  • 23/1/26、OMDSがYoTubeのグローバル公式サイトで「EXCITING ANNOUNCEMENT」というタイトルの動画をプレミア公開したことで、コメント欄がたいへん盛り上がっております。そこで、公式YouTubeのコメント欄および公式ツイートのリプライ、噂サイト、欧米のOLYMPUSフォーラムなどの投稿で、皆さんがエキサイティングだと予想しているカメラやレンズをざっと集計してみました。

  1. M.90mm F3.5 Macro 49票
  2. PEN-FII 38票 
  3. OM-1のアップデート 29票(人物検出AF、ボケコントロールなど)
  4. OM-1X 21票
  5. 超望遠PROズーム 21票(50-250mmなど)
  6. OM-3 15票
  7. 超望遠単焦点レンズ 12票
  8. OM-10 9票
  9. TG-7 7票 
  10. E-PL11 4票
  11. Lマウントアライアンス加入 3票
  12. フルサイズOM 2票
  13. OM-5のアップデート 2票
  14. オリンパスに復帰 2票
  15. 高級コンデジ 2票 
  16. 水中カメラ
  17. 大口径標準Proズーム
  18. チルトレンズ


  • PEN-FIIが堂々の2位!リコーGRIIIや富士フイルムのX100Vを羨望の眼差しで見ているものとしては納得の結果となりました。そして、OM-1Xや超望遠PROズームの声が意外と多い。
  • こうして欲しい物をバンバン上げてくれるのだから、メーカーにとっては有り難い事でしょうね。近年はメーカーの思惑とユーザーの距離があるように感じますが、OMDSはこのイベントでユーザーの満足度を上げる事ができるのでしょうか。
  • 私は90mmマクロだけかなと思っていたが、沢山のコメントの中でOMDSの案内文について指摘している人がいました。それは「excitingの前にsomeが付いてるから絶対に複数のニュースがある」というんです。

それは鋭い(・_・;) 2023年2月8日(水) 15:00〜 YouTube
 

  • そして最後に「One more thing」で新型カメラやレンズの開発発表があれば、今後のOMDS製品、マイクロフォーサーズマウントが楽しみな内容となる。それはちょっと期待しすぎかもしれないけれど。2/6の時点では、OM SYSTEM OM-1 12-40mm F2.8 PRO IIキット が2023年2月24日(金)に発売されるというのが確実な模様。 
  • 23/2/8 15:00〜、期待に胸を膨らませてリアルタイムで発表を視聴しました。結果は、、、90mmマクロのみでした!コメント欄では「なぜビデオだけで説明も無いのか」とクレームがありましたが、OMDSグローバルの方は以下のセミナーを案内していました。