2022年2月16日水曜日

OLYMPUS M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PROの使い勝手

オリンパスのマイクロフォーサーズのレンズの中で、最も利用者が多いこの標準ズームレンズの魅力について


主な仕様

後継:2型
  • レンズ構成:9群14枚(レンズ構成図&MTFチャート
  • 防滴処理:防塵防滴機構
  • 最短撮影距離:0.2m
  • 最大撮影倍率:Tele 0.6m(35mm判換算)
  • フィルター径:62mm
  • 最大径x全長:Ø69.9×84mm
  • 質量:382g



基本情報

 
 
  • レンズキャップ:付属品のレンズキャップ LC-62Dは、フード装着時にレンズキャップを着脱しにくい問題があります。2016年11月30日にM.ZUIKO 25mm F1.2 PROと共通のレンズキャップ「」が発売されて改善しました。現在は販売終了して在庫限り。後継品としてOM SYSTEM LC-62Gが2022年3月に発売しました。
  • レンズフード:付属品のレンズフードはロック機構が旧式のため、微妙に外れやすい問題があります。登山中に気づかず、撮影後にケラレ写真を見つけて落ち込んだこともありました。後継品としてOM SYSTEM LH-66Dが2022年3月に発売しました。

 

外観

 
2013年10月、OM-D E-M1レンズキットで購入
 
 

修理歴

  • 2016年5月、うっかり30cmの高さからフローリング床に落下。マウント部のネジ3本が飛んでマウント部がぐらぐらになるほど破損しました。修理代金1万円+交換部品代3,900円+会員割引-10%+消費税で修理費用は合計13,510円でした。
  • 2021年12月、長年の酷使でズームリングに塗装ハゲを発見。こちらは強力ペイントマーカーで黒く塗っておしまい。


標準ズームレンズのメリット

レンズ交換が頻繁にできないと予想される時は、必ずこのズームレンズを持ち出しています。この日は台風11号の影響で高波と雨の予報だったので、OM-D E-M5とM.ZUIKO 12-40mm F2.8 PROの防塵防滴コンビで出かけました。荒れた天気の日は、堤防の内側で釣りをするのが鉄則だそうで、皆さんそこに集まって釣りをしていました。
 
江の島にて 2014年8月13日
 
ズーム全域F2.8通しなので、特に細かいことを気にせずに異なる画角を楽しみながら撮影できるのが、このレンズの一番の強みです。

OM-D E-M5



L-Fnボタン、マニュアルフォーカスクラッチ機構

モードダイヤルはAモード中心で時々ART。レンズのL-Fnボタンに特定のWBを割り当てることができるので、L-Fnボタンを押して雰囲気を変えて撮影することもあります。MFクラッチ機構は動画撮影や星景写真で重宝しますが、単純に距離目盛がかっこいい。
 
OM-D E-M5
OM-D E-M1のファンタジックフォーカスで撮影
 

テレマクロ性能

OM-D E-M5のキットレンズ12-50mmの画質に満足できない。でもマクロ機能があるしなぁ・・とPROレンズ購入をためらう人は多いかと思います。12-40mm F2.8はテレ端の最大撮影倍率が0.6倍(35mm判換算)なので、結構大きく撮れてしまいます。なので正確なブツ撮りを好む我が家では、ZUIKO DIGITAL 50mm F2マクロの使用場面が激減しました。
 
 
 

夜景撮影

夕暮れのシーンでは手ぶれ補正を利用して、あえてISO Lowに切り替えて撮影することもあります。PROレンズキットとして販売されているだけあって、OM-Dシリーズとの相性はかなり良いと思います。

OM-D E-M5
OM-D E-M5
OM-D E-M5
OM-D E-M1
OM-D E-M1
OM-D E-M1
 



ゴースト

OM-D E-M1 Mark II/LUMIX G9Proなどボディ内に反射防止膜(ARコート)が搭載されているカメラで撮影するとゴーストを大幅に低減できます。LUMIX GM1に付けて逆光で絞ると結構びっくりするほどゴーストが出ます。
 
 
LUMIX GM1 F7.1(ARコートなし)
E-M1 Mark II at F2.8(ARコートあり)
E-M1 Mark II at F8(ARコートあり)

 
これが逆に味かなと。2型発売後もまだまだ元気な我が家の12-40mmです。OM-1(ARコートあり)との使用例はこちら。