2014年2月22日土曜日

CP+2014:実際にOM-D E-M10を見てきた感想

まもなく発売するOM-D E-M10。E-M1/E-M5ユーザーとしてCP+2014で見てきた感想をお話したいと思います。
OM-D E-M10

主な仕様

   :進化
   E-M5と同じ
後継機:E-M10 Mark II

  • 有効画素数1,605万画素
  • 画像処理TruePic VII
  • 手ぶれ補正3軸
  • ファインダー約144万ドット
  • 液  晶3.0インチ 約104万ドット 可動式液晶
  • シャッターメカ1/4000〜60秒
  • 連  写連写H 8コマ/秒 連写L 3.5コマ/秒
  • 記録媒体UHS-I シングルスロット
  • 電  源BLS-5 1150mAh
  • 外形寸法:119.1 × 82.3 × 45.9mm
  • 質  量396g(SD、バッテリー含む)


基本情報

  • 製品名:ミラーレス一眼カメラ「OM-D E-M10」
  • 希望小売価格:オープン価格、初値98,820円
  • 発売日:2014年2月28日(金)

 

外観

まずカメラを持った感じは、E-M5と同じで違和感なし。背面ボタンの配置もまったく一緒でエントリー機でありながら2ダイヤルが搭載されているのが嬉しい。チルト液晶の左上のツメがE-M5より大きくなっていて、さっと引き出せるのが良い。E-M1とE-M5の差別化の1つにシングルターゲット操作時のOKボタン長押しでフォーカスエリアがセンターに戻る機能があるが、E-M10も同様にできて衝撃を受ける。AFエリアがE-M1と同じ81点だから?35点のE-M5だってあった方がいいんだよ〜、搭載してよ〜(笑)頻繁に使用する再生ボタンとFn1ボタンが斜めに角度がついて押しやすくなってるのも良い改善だと思います。

OM-D E-M10 cut model

新型EVFユニットの断面図。レンズ構成に似ていると説明員に驚きを伝えると、幾層にもレンズを重ねることでちらつきを抑えて見やすいファインダーにしていると教えてくれた。ここにもオリンパスのレンズ技術が詰まっている。また、E-M10で5軸→3軸にした理由は、小型化しつつフラッシュを内蔵するため。エントリーユーザーの重要な機能の1つにフラッシュ内蔵があり、マクロ撮影時の並進ぶれを感知するジャイロセンサーユニットのエリアにフラッシュを搭載したとの事である。ナルホド〜 E-M10ユーザーは、マクロ撮影時に内蔵フラッシュを強制発光すると幸せになれるでしょう(*^^*)

3軸の性能についてはこちらの比較ビデオが分かりやすいのでご紹介します。

Mirrorlessons: Olympus OM-D E-M10: 3-axis vs 5-axis stabilization



OM-D E-M10 cut model


3軸VCM手ぶれ補正ユニットの断面図。水色の撮像素子の前にスーパーソニックウェーブフィルターがあるだけでローパスフィルターはありません。E-M5の断面図も一緒で、ファインディテール処理でソフト的に偽色・モアレを抑えることでレンズの性能をフルに活かした解像感のある写真が撮れる仕組みだ。下図はGH4の断面図。ローパスフィルターはHD動画には優位に働くと言われているので、4K映像には必須の部品なんでしょうね。




OM-D E-M10は下位機種でありながら、画質、ファインダー、操作性がE-M1譲りなところが好感持てました。上位機種との主な違いは、防塵防滴、バッテリーの持ちとシャッターユニットの堅牢性でしょうか。シューティングスタイルユーザー向けのラインナップはこれで完成しました。ちなみにオリンパス寺田氏によると今後のPENの位置付けは、コンパクトカメラやスマートフォンからステップアップするためのOM-Dラインとは目的が異なり、新規開拓ユーザー向けになるようです。どんな新しいPENが登場するのか今から楽しみですね。